Journal

ケルン①

10/22 朝はケルン大聖堂とライン川を歩いて散歩することに。

DSC_0624

ケルン大聖堂
昨日、中央駅に着くと目の前にライトアップされた大聖堂があってびっくりした。
こんなに近くにあるものかと。
世界遺産に登録されたものの周りに都市開発で危機遺産に登録されてしまう。
確かに周りを歩くと現代的なビルが立ち並び、大聖堂との間に妙な境界すら感じてしまう。
(現在は危機遺産は解除)
早朝にもかかわらず多くの人で賑わっている。
内部は朝日に照らされたステンドグラスが黄色の光を身廊に落としている。
柱は蔦が束なって、上へ上へと昇っていくような有機的なイメージを受ける。
天井のヴォールトも木の葉のように見えてくる。

DSC_0633

DSC_0639

DSC_0645

ゲルハルト・リヒターのステンドグラス。
モザイク状の80色のガラスを組み合わせている。
遠くからみるとモザイクの抽象度が増しておもしろい。

DSC_0915

柱に落ちたモザイクの光。DSC_0685

ルートヴィヒ美術館越しに見える大聖堂。

DSC_0696

ライン川沿いを歩くと現代建築が見えてくる。
これはホテルのよう。

DSC_0697

マイクロソフト社。

DSC_0709

緑に覆われた集合住宅。

DSC_0911

聖コロンバ教会ケルン大司教美術館
設計:ピーター・ズントー
竣工:2007年
Kolumbastraße 4 50667 Köln
火休
12:00-17:00

ずっと訪れてみたかったピーター・ズントーの美術館。
ローマ遺跡と世界大戦で爆撃を受けた教会を保存しながら、上部美術館をつくっています。

DSC_0746

白い小幅の煉瓦を積み、荒めの目地材でしあげている。
柔らかい印象。

DSC_0767

レセプション。
ズントー建築は素材の選定や使い方にとても興味がある。
ここでは赤茶の南洋材、マホガニーっぽい木を使っています。
図録の展示も点数を絞ってとてもすっきり見せている。
Robert Haissという人のスケッチ集が気に入り購入。

DSC_0782

中庭。
木が黄葉していて、とてもきれいでした。

DSC_0788

遺跡内部。
遺跡をうまく避けながら、ほぼ直線状に細い柱が並んでいます。
木漏れ日のようにきらきら光る壁。
奥に黄葉した木が見えます。
通路はじぐざく状の橋が架けられていて、遺跡を近づいたり、離れたり。

DSC_0816

照明計画も素晴らしい。
柱の横に涙のような形をした照明が置かれ教会の壁を照らしています。
それ自体が遺構のかけらのような存在になっていて共存しています。

DSC_0808

奥にはリチャード・セラの作品。

DSC_0850

大きな展示室。
大きな展示室の歩きながら、そのまわりに小さな展示室が付いているような構成。
床は光沢のあるテラゾーのような質感で仕上げられています。
ちなみに小さな展示室の床はザラっとした質感で空間の質を変え、気持ち的な変化も感じます。

DSC_0830

短冊状のライトグレーとダークグレーのカーテン。

DSC_0854

小さい展示室。
壁に金箔が貼られています。

DSC_0869

ハイサイドからの光。
フロストガラスが光を拡散してとても細かい粒子になっているような印象。
しばらく、とどまってしまうほど心地の良い包まれるような空間です。

DSC_0881

DSC_0902

突き板で包まれた、読書ルーム。
家具も突き板の印象と合った南洋諸島っぽいデザイン。

3時間ほど堪能。
胸いっぱいになる美術館でした。

明日はピーター・ズントーのBruder Klaus礼拝堂へ。

 

-設計工房フウカ-

奈良県生駒市を拠点に主に住宅設計を中心に活動する一級建築設計事務所。

土地探し、新築・リフォームまで注文住宅をお考えの方はお気軽にご相談を下さい。

〒630-0212 奈良県生駒市辻町881−11 クレスト パーク 東 生駒 101

info@fuuca-design.jp