10/22 朝はケルン大聖堂とライン川を歩いて散歩することに。
ケルン大聖堂
昨日、中央駅に着くと目の前にライトアップされた大聖堂があってびっくりした。
こんなに近くにあるものかと。
世界遺産に登録されたものの周りに都市開発で危機遺産に登録されてしまう。
確かに周りを歩くと現代的なビルが立ち並び、大聖堂との間に妙な境界すら感じてしまう。
(現在は危機遺産は解除)
早朝にもかかわらず多くの人で賑わっている。
内部は朝日に照らされたステンドグラスが黄色の光を身廊に落としている。
柱は蔦が束なって、上へ上へと昇っていくような有機的なイメージを受ける。
天井のヴォールトも木の葉のように見えてくる。
ゲルハルト・リヒターのステンドグラス。
モザイク状の80色のガラスを組み合わせている。
遠くからみるとモザイクの抽象度が増しておもしろい。
ルートヴィヒ美術館越しに見える大聖堂。
ライン川沿いを歩くと現代建築が見えてくる。
これはホテルのよう。
マイクロソフト社。
緑に覆われた集合住宅。
聖コロンバ教会ケルン大司教美術館
設計:ピーター・ズントー
竣工:2007年
Kolumbastraße 4 50667 Köln
火休
12:00-17:00
ずっと訪れてみたかったピーター・ズントーの美術館。
ローマ遺跡と世界大戦で爆撃を受けた教会を保存しながら、上部美術館をつくっています。
白い小幅の煉瓦を積み、荒めの目地材でしあげている。
柔らかい印象。
レセプション。
ズントー建築は素材の選定や使い方にとても興味がある。
ここでは赤茶の南洋材、マホガニーっぽい木を使っています。
図録の展示も点数を絞ってとてもすっきり見せている。
Robert Haissという人のスケッチ集が気に入り購入。
中庭。
木が黄葉していて、とてもきれいでした。
遺跡内部。
遺跡をうまく避けながら、ほぼ直線状に細い柱が並んでいます。
木漏れ日のようにきらきら光る壁。
奥に黄葉した木が見えます。
通路はじぐざく状の橋が架けられていて、遺跡を近づいたり、離れたり。
照明計画も素晴らしい。
柱の横に涙のような形をした照明が置かれ教会の壁を照らしています。
それ自体が遺構のかけらのような存在になっていて共存しています。
奥にはリチャード・セラの作品。
大きな展示室。
大きな展示室の歩きながら、そのまわりに小さな展示室が付いているような構成。
床は光沢のあるテラゾーのような質感で仕上げられています。
ちなみに小さな展示室の床はザラっとした質感で空間の質を変え、気持ち的な変化も感じます。
短冊状のライトグレーとダークグレーのカーテン。
小さい展示室。
壁に金箔が貼られています。
ハイサイドからの光。
フロストガラスが光を拡散してとても細かい粒子になっているような印象。
しばらく、とどまってしまうほど心地の良い包まれるような空間です。
突き板で包まれた、読書ルーム。
家具も突き板の印象と合った南洋諸島っぽいデザイン。
3時間ほど堪能。
胸いっぱいになる美術館でした。
明日はピーター・ズントーのBruder Klaus礼拝堂へ。
-設計工房フウカ-
奈良県生駒市を拠点に主に住宅設計を中心に活動する一級建築設計事務所。
土地探し、新築・リフォームまで注文住宅をお考えの方はお気軽にご相談を下さい。
〒630-0212 奈良県生駒市辻町881−11 クレスト パーク 東 生駒 101