沖縄旅行の続きより。
銘苅家から一夜明け、再び朝の一便のフェリーに乗って本島へ移動。
中村家住宅へ行きました。
銘苅家の簡素、素朴といった佇まいより重厚で端正な佇まいの印象。
子孫の方がしっかりメンテナンスされているので今でもちゃんと住める状態にあります。
雁行されながら、西に作業場、台所、中央に居間、南東に張り出した場所に客間が配置されている部分は銘刈家と類似しています。
銘苅家ほどの重心の低さはありませんが、南に傾斜する土地を活かしながら、高さが調整されてつくられています。
部屋から石段、庭へのレベルの関係もとても良いです。
庭と室内の内外がつながるからこそ、そのレベルの差が場の性格をしっかりと決定つけています。
性格の差がありながら、沓脱ぎであり、腰掛けであり、ゆるやかにつなげる関係性はとても心地の良いものでした。
土間には石が埋められています。
これは薪を割るためにその部分の強度を考えられたものによるものです。
客間の庭は銘苅家同様、コントラストが強くしっとりとした庭に仕上がっています。
柱の要素としては銘苅家より強く感じます。
柱が規則の正しさは安心さを与えてくれます。
また沖縄に訪れた際は寄りたい場所になりました。
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