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自立循環型住宅の講習

 

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先週、大阪で自立循環型住宅の講習へ参加してきました。

ここ2年、北白川環境設計道場に参加して省エネや家のエネルギーについて基本的な部分から学んでいます。

北白川環境設計道場で指導頂いている三浦尚志先生から案内を頂き受講をしました。

三浦先生から結構きついよと聞いていましたが、行くと理由が分かりました。

6時間で400ページ近い量の内容を学びます。

1ページ1分以下というスピード。

そんなことは無理なので大きな要点を学びながらあとはテキスト読んで自習してねという姿勢です。

「自立循環型住宅」の定義ですが、気候や敷地特性、立地条件、ライフスタイルに応じて、極力自然エネルギーを活かし、建築と設備機器の設計や選択に注意を払うことによって、2010年ごろの標準的な住宅と比較して太陽発電を含めずに50%のエネルギー削減、太陽光発電を含めるとゼロエネルギーも実現可能なものにしようという考えをもとにした住宅のことです。

ただ省エネ・エネルギー削減を目的をしたものではなく、エネルギー削減しながら居住性や心地良さも実現しようという考えが基本的にあります。

我慢を強いずにみんなができる範囲でエネルギーについて省エネの住宅をつくることで社会全体的な利益につながっていくことを目標とした考えになっています。

3人と講師の方の話で共通していたのは、住まい手や敷地環境に合わせて、求められる心地良さも変わってくるのでそのケースごとの設計が大切になってくるということです。

西側に美しい風景があるのであれば、その風景を取り込みながら、いかに夏の日射を遮り、冬は取り入れるかを考えた方が良いなど、とても合点のいく設計ガイドラインだと思いました。

断熱・サッシの性能の確保やもはや必須となっていて再認識するないようでした。

学んだ点をしては家のエネルギーの半分が給湯と暖房に使われているということです。

給湯に関しては太陽熱給湯システムの利用もポテンシャルも高く、検討しなければいけないなと感じました。

暖房に関しては、日本のエアコンの性能は高いため、基本的にエアコンを中心に考えた設計ができるか考えが良いなと思いました。

床暖房はシート式は増エネになるのでまず利用せず、ガス潜熱回収型(エコジョーズ)か電気ヒートポンプ式を採用がやはり良いとのことです。

ペレットストーブやストーブも自然エネルギーを使うものなので環境上良いと思うが、まだ評価基準が確立できていないそうで、いま検討中とのことでした。そのうちに評価、算入できる日がくるかもしれません。

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三浦先生の講義です。。

エアコンと床暖房の特性について説明されています。。

エアコンは足元が寒いという特性、床暖房は足元が安定した温かさがグラフで読み取れます。

今回の講義で大きく感じたのは暖房を減らすには冬の日射取得が大切で、南に向け開口を取ることが大事ということです。

家の設計でエネルギーを減らすこともたくさんありますし、奇をてらわず素直に設計していくのが近道だと思います。結果長いスパンで考えたときにもローコストな住宅にもなります。

高額な設備を使わずともライフスタイルと敷地環境に合わせて、解決方法を変えながら設計していくことで心地の良い住まいをつくることがまず重要で実現可能だとも感じる講習でした。

テキストをしっかり読み解いて、実務に活かしたいと思います。

 

 

-設計工房フウカ-

奈良県生駒市を拠点に主に住宅設計を中心に活動する一級建築設計事務所。

土地探し、新築・リフォームの注文住宅の設計、店舗デザインまで。

県産材をつかった設計を得意をしています。

お考えの方はお気軽にご相談を下さい。

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