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Marco de Canabezes DAY12

アルヴァロ・シザ

ポルトのサン・ベント駅からマルコ・デ・カナヴェゼス駅へ向かいます。

駅前には町はなく、丘の上に中心街区が広がっています。

20分ほど丘に向いて歩き、中心街の少し外れに教会はあります。

アルヴァロ・シザ設計のマルコ・デ・カナヴェゼスのサンタマリア教会。

シンメトリーに突き出たボリュームとその間の10m以上もある大きな扉が象徴的です。

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教壇に向かって左側の壁は大きく湾曲し、開口の奥行きも変化し、光を導いています。

教壇の奥には筒のような竪穴があり上部のハイサイドから光を落としています。

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整然と並んだ礼拝堂の椅子。

南東の壁には水平の横長の開口が潔く取られ、町と山の風景を見ることができる。

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教壇部分。

少し変わったプロポーションとデザインの十字架。

水平と垂直の部材を上のT字の部材で留めているようなデザインが素敵です。

これもシザのデザイン。

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外部に突出していたボリュームの片側部分。

洗礼室になっています。

静寂の空間に水鉢から流れ落ちる水の音が満たしています。dsc_0719

少しずつつたって流れ、下部の切り取られた四半円の部分でぶつかり水盤に向かって落ちて音を出しています。

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洗礼室の上部。

タイルにシザのドローイングが描かれています。

先日見た、マティスのロザリオ教会を思い出します。

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教会の裏側です。

手前の出っ張った部分が教壇背部の光の竪穴部分です。

正面の固い印象のファサードから一転、彫塑的な印象の外観。

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サン・ベント駅に帰り、町を散策。

アズレージョ(装飾タイル)が美しいフランス様式の駅の構内。

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夜はホテルの近くの歴史保存地区で夕食。

ウサギのお肉が美味でした。

対岸はポルトワインのワイナリーがいくつかあり観光地になっています。

運河に架かるドン・ルイス1世橋はエッフェル塔を設計したエッフェルの弟子のテオフィル・セイリグという人が設計しています。

エッフェル塔と同じく細かな部材で構成されていて美しいです。

 

明日はシザ設計のセラルベシュ現代美術館へ。

 

-設計工房フウカ-

奈良県生駒市を拠点に主に住宅設計を中心に活動する一級建築設計事務所。

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