先日、土地探しから相談を頂いているご家族と大和郡山の家に伺いました。
いつも家づくりを進める中で実際携わった家を見て頂いています。
住まい手の方達に本当に感謝しています。
新しいクライアントに家の説明や大切にしていることをお伝えしながら、体感してもらっています。
プラン、部屋の大きさ、高さ、材料、設備など家をつくるためにたくさんのことを決める必要があります。
この家はどういった考えや経緯でそうなっているかなるだけお伝えしているようにしています。
昨日、某設備会社の取材を受け、私の家づくりについて振り返り、考えるきっかけになりました。
プランを見ていくと、食卓が家の核になっているようなプランが共通していることに気づきました。
気持ちの良い風景や庭が見え、広さは然程大きくなく家族がテーブルを囲み、会話をしながらご飯を食べる。
今日の天気や今日会った出来事。庭の花が昨日咲いた。あっ、枝に鳥がとまった。。。
そんなイメージをその家ごとに描きながらプランをしているような気がします。
大和郡山の家も3年が経ち、とても良い風合いになってきました。
先日卒業した京都造形大学院の口頭試問を見に行った際に、横内敏人先生と堀部安嗣先生の会話の中で、「住宅は住み手に愛されなければならない。」「建築が弱いから住宅はつぶされてしまう。」というお話しがありました。
建築が弱いというのは構造的な話だけではなく、それ自体が持っている「魅力」のようなものだと受け取りました。
住み手に愛され使われ自然と表れる「住んでいる」という痕跡のようなものは、家の「魅力」の大きなひとつだと思います。
いつまでも愛してもらえる住宅について考えを巡らせる一週間の出来事でした。