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軽井沢・上田 ③

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軽井沢最後の日。

万平ホテルを後にして、千住博美術館へ。

外観のみの写真ですが、内部は素晴らしい空間でした。

千住さんの作品と建築、緑がひとつに溶け込んでいます。

緩やかに奥に向かって下っていて、丘を歩いているように自然に作品と向かえます。

順序もなく、それぞれが見たいように動線を選び、ゆるりと漂っている感じでした。

作品の量もちょうど良く、すっきりした気分で後にできます。

また違う季節に訪れたい美術館です。

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帰路のお供を買いに中軽井沢駅近くのパン屋のhalutaさんへ。

上田で行った家具のhalutaさんの系列です。

大きな小屋裏空間が気持ちが良いです。

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ここでもクロワッサンを購入。

halutaさんのクロワッサンは王道のサクサク、パリパリの感じでした。

帰りの道中、車の中で良い音出して頬張った反面、膝の上はクロワッサンの皮が散り大変でした。

それでもやめられないクロワッサンです。

今日は天気も良く、浅間山を望むことができました。

緩やかで平べったい山の稜線。これまでの噴火の繰り返しでこうなったのでしょうか。

今日も噴煙がもくもくと出ていました。

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ドメイヌ・ドゥ・ミクニへ。

坂倉準三設計の飯箸邸を軽井沢に移築するされたものです。

エントランスの位置は南東から北側に変更されています。

切妻屋根の立面にくるりと庇が回って全体のバランスが取られているように思います。

カエデの木をくぐってクランクするアプローチが気持ちよいです。

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レセプションです。

左に階段が見えます。奥には和室だった部屋です。

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和室だった部屋も現在は籐のフロアが敷かれ土足で入ることができるようになっています。

天童木工がつくっている坂倉準三さん設計の中座椅子が使われています。

土足とはいえ、椅子や机の寸法によって低い重心なっていて、和室の設えや空間の性格が活かされています。

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中2階も見せて頂くことができました。

7段で中二階に辿りつきます。

中二階の吹き抜けは高すぎず程良い抜け感で落ち着きます。

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中二階のダイニングスペース。

GW中はこのスペースも和室もフル回転で使われるそうです。

建具の面材は針葉樹の板目と広葉樹の柾目が交互に張りながら作られたように思います。

上品ンな遊び心が随所に見られます。

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南側からの外観です。

屋根が瓦、煙突部分はレンガだったり、洋と和がうまく溶け合っていています。

庇の受け材は丸太が使われていたり、洗練された中に少し人を和ませてくれるエッセンスが入っているような家に感じました。

ダイニングの大きく開く扉が特徴的なのですが、まだ冷えるため今回はみれませんでした。

秋が紅葉の時期がとてもおすすめとのことです。

軽井沢の旅の最後に素晴らしい食事ができ、帰路に就きました。

 

-設計工房フウカ-

奈良県生駒市を拠点に主に住宅設計を中心に活動する一級建築設計事務所。

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