西登美ケ丘の家です。
先日お引渡しいたしました。
南魚屋の家に続いて、2階リビングの家です。
大きさも似ていて30坪ほど。
斜面に大きなモチノキと桜が植わっていたため、2階までLDK空間を上げることを提案しました。
変形地であったため、土地なりの平面計画とし、変則5角形のプランになっています。
屋根の上には月見台があります。
外壁は左官のモルタル掻き落としです。
玄関の庇と扉以外はライトグレー一色の構成にして、抽象的な家を目指しました。
玄関です。
階段下は上着を掛けたり、雑多なものを収納できるスペースになっています。
右手はコンパクトなSIC。
洗面はシンプルな大工造作でつくっています。
鏡もタモ材で大工さんのお手製です。
勝手口を開けるとバルコニー下で洗濯ものを干せるようになっています。
階段はサイザルカーペットとブラックチェリーを使ってつくりました。
壁は杉に白のオイル着色をしています。
階段の上がってくると、リビングダイニングの中央に出てきます。
床暖房が設置されているため、この部分のフローリングはブラックチェリーの複合フローリングになっています。
舟底天井には桧のフローリングを。
手前の扉の向こうにはトイレ、フリースペースがあり、奥の扉からはキッチンに繋がっています。
階段が中央にあり、ぐるっと一周できるプランになっています。
ダイニングのコーナー窓からは大きな桜が見えます。
今から春が待ち遠しいです。
ソファースペースのコーナーからは奥の森の緑が見えます。
天井を一部ぐっと下げ、空間に抑揚をつけています。
キッチンはブーメラン型に曲がったキッチンです。
既成の収納ユニットを利用し、カウンターシンクを特注して、大工さんに組み合わせてつくってもらっています。
階段の踊り場からは屋上に上ることができます。
この部分が30坪に感じさせない大きさに繋がっているようです。
屋上に設けられた月見台です。
大きなモチノキは常緑樹で遠くの景色が望めないので、屋根に上って風景見ましょうかといってできたものです。
小さいながらもとても気持ちの良い場所です。
夏には生駒の花火も見えそうで、ここでお酒なんか飲むと最高でしょうね。
西登美ケ丘の家、南魚屋の家と久々に30坪ほどの小さな家を設計する機会に恵まれました。
小さな家は考えや工夫でどんどん楽しい家になっていくことを改めて感じました。
小さくなればなるほど住まい手のある部分での潔い考えや、ポジティブな思考が必要なのかとも感じました。
心から住まい手に感謝したいと思います。
設計工房フウカ-
奈良県生駒市を拠点に主に住宅設計を中心に活動する一級建築設計事務所。
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