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タンペレ-セイナヨキ

10/9 朝6時に起床。今日はフィンランドを大移動。

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まだ暗闇の中の役場。
建築のラインがくっきりと出て、夜景もまた美しい。

タンペレへ移動。

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カレヴァ教会
設計:レイマ&ライリ・ピエティラ
竣工:1966年
Liisanpuisto 1
11:00-15:00

魚の模した形が平面プランになっている、縦軸を強調した教会。
丘の上に建ち、象徴的な存在感となっている。
今までみた教会は導入部で一度絞り、祈りの場で開放するような計画が多かったのですが、
この教会は扉を開けた瞬間、そんな余地はなく一気に上と開放されています。
外部はクリンカータイルで、内部はとても豊かな表情をもったコンクリートの壁。

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コンクリートの隙間に嵌め込まれた開口。

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魚が泳いでいるよな天井です。

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隙間から光が洩れて内部に入ってきます。
すぼまった開口からの光が、外の街との繋がりを感じさせます。
中では賛美歌の練習をしていて、街中に広がっていきそうなほど、いい響きでした。

セイナヨキへ移動。

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アアルト設計の建築群。
右が市庁舎、左前が図書館(現在閉鎖中)、左奥が劇場。
竣工:1960-1987

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市庁舎の裏側。会議場のボリュームに向かって段状になった丘が設けられています。

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市庁舎の外壁。
特徴的なファサード。
それぞれが機能をもちながら連続、反復した表情になっています。

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セイナヨキ教会。
階段を上るとそこから、教会に向かって芝生の丘が緩やかに傾斜していきます。

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内部に入るとその丘の傾斜が連続していて、自然に祭壇に歩を進めるように設計せれています。
このあたりの連続させる計画がとてもアアルトらしい。
両サイドの鎌状の開口からの光が柔らかな曲線を描いた天井にスムースしています。

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祭壇サイドのルーバーは十字架に光を集めるように角度がつけられています。

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右に見えるのが、新しい図書館。
左に見えるのが、アアルト設計の旧図書館。

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セイナヨキ市立図書館
設計:JKMMアーキテクツ 建築デザイン:Asmo Jaaki インテリアデザイン:Paivi Meuronen

アアルトの図書館を見るものだと思ってきたから、この建築が出てきたときは暫し立ち尽くしてしまった。
とてもおもしろい楽しい建築。
受付の若いお姉さんに聞くとヘルシンキで見たヴィーッキ教会と同じ設計のJKMMアーキテクツだという。
しかも、担当のデザイナーの名前まで言えるのだから恐れ入ります。
外壁は銅板?を鱗のように貼っています。

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吹き抜けからエントランス方向を見る。
とても居場所の多い図書館。
それぞれの用途、気分で心地の良い場所を見つけれるよう。
断面の構成もとても緊張と緩和が絶妙でおもしろい。

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こうなるともう家です。家並みの過ごし方のスタイル。
友達同士でいい距離感をとりながら互いの時間をすごしたり、カップルで寝転んで時間を過ごしたり。
図書館もここまできたかって感じでした。

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階段からみあげたところ。
この階段部分はあんまり人気ないみたいですね。
これ以上に心地の良いプライベート性の高い空間を選んじゃいますよね。
北側のガラスから柔らかい光をふんだんに取り入れています。

 

-設計工房フウカ-

奈良県生駒市を拠点に主に住宅設計を中心に活動する一級建築設計事務所。

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