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トゥルク①

10/10 トゥルク一日目。今日は教会巡礼ツアーです。

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聖十字架礼拝堂 Phyhan Ristin kappeli
設計:ペッカ・ピトゥカネン
竣工:1967年
トゥルクのマーケット広場から12番のバスでRAKUUNPUISO DRAGONPARKEN 1342で下車。
トゥルク共同墓地敷地内復活礼拝堂からさらに5分程度歩く。

コンクリートむき出しのモダニズム建築。
低くおさえられたボリュームが緑の中に佇んでいます。

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L字に曲がった庇を歩くとエントランス着きます。
庇の柱はちょうど幅の中央に設けられていて荒々しい素材の板が浮いているように見える。

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エントランスからアプローチを振り返る。
内外の連続性と緑がとても美しい。
奥に歩いてきた庇と青々とした芝生が見える。
窓の中残も下へずらし、空間全体の重心の低さを大事にしているように感じます。

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廊下の壁に設けられたトップライト。
内部は暗く、その分光とコンクリートの素材感を強く感じます。
ここでは杉板型枠の壁になっていて光もザラっとしています。
左手に見えるのが小礼拝堂。

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主礼拝堂。
ここでも空間の重心は低く、西側の庭に連続しています。
上の2つのバランスの違う矩形のトップライトが祭壇と棺に光を落としています。
棺は地下から上げられるようになっています。

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主礼拝堂の背部のトップライト。
禁欲的だけど、美しい光。
コンクリートの表情が豊かに出ています。

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復活礼拝堂 Ylosnousemus kappeli
設計:エリック・ブリュックマン
竣工:1941年
先ほどの十字架礼拝堂と同じくトゥルク共同墓地内。

ナショナル・ロマンティシズムの代表的な建築にあたります。
十字架礼拝堂とは対照的な建築で優美で華やかな印象の教会。
エントランスの庇と教会部分のアシンメトリーのバランスが良いです。

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エントランス。
照明や扉の装飾もとてもエレガントな印象。

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祭壇を中心にシンメトリーのプランが多い中でアシンメトリーのプランになっています。
森にベンチの角度を振り、自然と共にあることを感じることができます。
天井と祭壇部の曲線もとても絶妙で側廊の天井と壁のエッジがとても効いています。

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色ガラスから多彩な光が祭壇に射し込みます。
柱の装飾、壁をつたうツタ。
表情豊かな森と寄りようような良い教会でした。

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聖ヘンリ・エキュメニカル礼拝堂
設計:マッティ・サナクセンアホ
竣工:2005年
54or55番バス、Papinsaari行き。ロータリー前で教会が見えたら下車。
火-金 11-15
木 11-18:30
土・日 12-15

銅板で覆われた、船底のような、魚の背びれのような。
とても長いアプローチをあがっていくとエントランスに辿り着く。
調べ間違ったのか、15時でクローズ。只今15:30。
先ほどの2つの教会が良すぎて少し長居しすぎた結果です。
外観を見て、慌てて10分後に来る折り返しのバスに乗り込む。

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トゥルク中央図書館
設計:JKMMアーキテクツ
竣工:2007年
Linnankatu 2,Turku

またもや、JKMMアーキテクツ。
この建築も北側に大きく開口を取り、安定した光を取り入れ、また街との連続性を生み出しています。
旧図書館との接続されていて、そちらの図書館も趣があって良い空間です。

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明日はパイミオサナトリウムへ。

 

-設計工房フウカ-

奈良県生駒市を拠点に主に住宅設計を中心に活動する一級建築設計事務所。

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