Journal

ストックホルム③

10/14 少し雨模様の朝。

DSC_0762

市立美術館へ行く前にヒューリエットという蚤の市に行く。
朝早いのもあってかおもしろいものがたくさん売っている。
ガラス瓶、メジャー、ペーパーナイフ、得体の知れない動物の置物を購入。
売り手とのやりとりもまたおもしろい。

DSC_0673

ストックホルム市立美術館
設計:グンナー・アスプルンド
竣工:1928年
Veagan73/Odengatan 55
地下鉄Radmansgatan下車、北に徒歩5分。
円筒と直方体の組み合わさった幾何学シンメトリー建築。
少し階段を上がった基壇の上に図書館が待っています。
教会や神殿に向かうアプローチに近い気持ちになる。

DSC_0689

少し上にすぼまった開口を抜けると図書館中央部にたどり着きます。
石に刻まれたレリーフ、細い真鍮の手すり、心地良い高揚感を持って階段を上っていきます。

DSC_0733

円筒部分の架書と吹抜けを見る。
圧巻の美しさです。
楽しくなってぐるぐる回って、読めない本を引き出してしまいました。
照明計画も良く、中央のペンダント、本を照らすブラケット、白い壁を照らす間接照明と
適材適所の光をつくっています。
そのおかげで自然光が活きてバランスの良い光を感じることができます。

DSC_0739

高さ方向は1/2が架書で1/2が吹抜け。
ハイサイド窓からの光が白い壁にリフレクションして、架書部分に程よい光をおとしています。

DSC_0736

架書の上部の壁に3種類の突き板が使われています。
遠目で全体を見ると本の上を3種類の板がループしていてきれいです。
本の後ろはグラスウール断熱材のようなふわふわの素材が使われています。
吸音を考慮しての使用でしょうか。

DSC_0718

直方体のボリューム部分の閲覧室。
こちらもハイサイドからの光と外に見える緑がきれいです。
天井と壁の取り合いのアールも奥行を消失させて、きれいに納まっています。

DSC_0687
児童本室の奥にある読み聞かせをするスペース。
壁に絵が描かれていてます。
自然に本の世界観に入れそうな空間です。

DSC_0786

DSC_0775

ガムラスタンへ。
魔女の宅急便の舞台になっているとか。
小さな路地やトンネルがあっておもしろい。

DSC_0791

トンネルを抜けて海へ出ると虹が見えました。

明日はデンマーク/コペンハーゲンへ向かいます。

 

-設計工房フウカ-

奈良県生駒市を拠点に主に住宅設計を中心に活動する一級建築設計事務所。

土地探し、新築・リフォームまで注文住宅をお考えの方はお気軽にご相談を下さい。

〒630-0212 奈良県生駒市辻町881−11 クレスト パーク 東 生駒 101

info@fuuca-design.jp