先日、建築家協会のセミナーに参加させて頂き、志賀直哉旧居を見学させて頂きました。
H21年に奈良の（株）山本工務店さんによって改修・復元工事がされ、山本棟梁からその際のお話を聞かせて頂きました。
基本的には数奇屋建築の構えですが、部屋を繋げながらの自由な構成や、開口の取り方、内外の関連性、随所に自由な発想を感じられます。
特に食堂とサンルームの関係は洞窟のような暗がりとトップライトからの光は大きな木の下での木漏れ日を感じれるような、うまく光と陰が共存しているような場になっていました。
志賀直哉がこの地に居を移したのが1925年、世界ではモダニズムが広がろうとする時代。
志賀直哉の持っていたリベラルな思想が家に色濃く出ていると思います。
日本の建築に軸を置きながらも欧米、中国の良い部分を取り入れようとしたこの住宅には、これからの住宅にたくさんのヒントを与えてくれいるような気がします。
設計工房フウカ-
奈良県生駒市を拠点に主に住宅設計を中心に活動する一級建築設計事務所。
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