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地盤改良工事-西脇の家-

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西脇の家です。

地盤改良工事が完了しました。

今回の物件ではハイスピード工法を採用して奈良の徳本砕石工業さんに施工してもらいました。

一般的な方法としてはセメントミルクと土を攪拌してつくる柱状改良が多いと思うのですが、ハイスピード工法は簡潔に言うとと砕石の柱を地中につくり地耐力を得るというものです。

利点としては、

①埋設物として残らない。

②六価クロムの発生がない。

③材料は砕石のみで施工できる。

①と②の利点は環境面において大きなメリットだと感じています。

柱状改良や鋼管杭などであれば次世代が建築物を建てるときに杭を撤去する必要性もでてくるおそれがあり、金額的な負担も大きいと思います。砕石に関してはバックホーで掘れば良いので埋設物というものに当てはまりません。
セメント系の改良は六価クロムの発生についての懸念があります。土壌の性質にもよるものと考えられていますが発生する可能性があります。その点についてもこの工法は砕石しか利用しませんので安心と言えます。
その他にも液状化に対しても水の逃げ道をつくってくれ、有効に働いてくれます。

何より石は万物の中で最も永久的に存在する素材とも言えるので、劣化や風化の恐れが極めて少ない材料です。土地に付加的価値を生んでいるとも考えられます。

土に埋まってしまう工事であり、お目見えすることがない部分ですのでなかなか意識として薄くなりがちですが、長期的スパンでの建築行為や環境を考え、住宅規模の地盤改良方法としては良いものなのではないでしょうか。

少し傾倒した記事になりましたが、
これから家づくりを考えられる方は地盤改良の一つの手段として検討されては如何でしょう。

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設計工房フウカ-

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