昨年度、京都造形大学院で木造の設計を学び直し卒業し、今年から住宅医スクールに通いリフォームの勉強をしています。
先日は3回目の維持管理や劣化対策の集中講義でした。
シロアリや腐朽菌腐の生態や被害そして対策について学んできました。
被害となる要素から素材の選定、施工方法について知ることができ、リフォームだけではなく、
新築についてもとても参考になる講義でした。
生物劣化のみで倒壊はしないが、台風や地震によって倒壊する可能がある。実際に新潟の地震で倒壊した家の7割に腐朽やシロアリの被害が見られたというデータもあり、軽視できない問題だと再認識しました。
施工方法や対策も重要でありがならも先ず継続的な家の点検が家の耐久性につながっていきます。
この日最後の特別講義は高橋昌巳さんによる土壁を活かした改修設計手法の講義でした。
写真は下地に竹小舞を組んでいる様子です。
土壁の良さは蓄熱や調湿、また何とも言えない空気の質感があると語られていました。
また「改修は残っていることに意味がある。記憶を消さないことが重要だ。」という高橋さんの言葉がとても強く印象に残りました。
家は個人の所有のものかもしれませんが、その時間とともにあった風景は地域環境が持つものだと言うことでしょうか。
奈良もこれから多くの住宅がリフォームという問題と向き合っていかなければならないと思います。
住宅医スクールで技術を学びながら、良い仕事に還元できればと思います。
設計工房フウカ-
奈良県生駒市を拠点に主に住宅設計を中心に活動する一級建築設計事務所。
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