先日、広島県、鞆の浦にある後山山荘の見学に行ってきました。
住宅医スクールの特別講義でこの後山山荘の改修設計をされたUIDの前田圭介さんのお話を聞いて、是非見てみたいと思いになっていました。
もともとの設計は聴竹居で有名な藤井厚二。福山市が生まれだそうです。
廃屋になっていた状況はスクールで前田さんから写真を見せて頂き説明を受けていました。
実際見てみると、改修への可能性と希望が湧くような気持ちになりました。
外部は原型を大切に風景の一部であったであろうかたちを残しながら生まれ変わっています。
坂道をゆっくりと上がってきた山の中腹に位置するのですが、遠目にでも重心の低く、美しいプロポーションが見て取れます。
サンルームは２段階段降りてより庭に近いレベルになっており、天井高も低くてとても落ち着きのある空間でした。
他の間も前田さんらしい内外をつなぐ透明感のある空間となっていて、鞆の浦の景色、庭と建築の関係性がとても心地良くつくられていました。
この地域の時間を継承しながら、環境に新しい刺激や関係を生み出しているようで、「残す」ということについてとても肯定的に考えることができる建築を見ることができました。
設計工房フウカ-
奈良県生駒市を拠点に主に住宅設計を中心に活動する一級建築設計事務所。
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