大和郡山の家Ⅱです。
外周部の一重目のプラスターボードが張り終わり、気密処理がある程度できたため気密試験を行いました。
写真のような大きな換気扇を設置して、室内を負圧にしてどのくらいの量の空気が室内に入ってくるかという試験です。
C値という値で表されますが、気密化されているほど、C値は少ないことになります。
どのくらいの数値の家を建てているか把握しておきたかったこともありますが、どこから空気が入ってくるかも知りたかったこともあり、今回お願いすることにしました。
建物の仕様としては、外壁側には耐力壁以外にはパネルを張らず、万が一壁体内に湿気が流入した場合も外に抜けることを優先しています。
気密シートは基本的には高性能グラスウールに付いている気密シートでとっていますが、耐力壁にパネルを張っている部分に関しては二重に別張りの気密シートを張っています。
気密試験を行う際に発煙筒を外で焚いて、どこから空気が流入しているかみます。
いよいよ試験開始です。
私も大工もドキドキして挑みます。
試験がはじまり、意外であったのはサーモスHのサッシから煙が流入してきたことでした。
試験して頂いた方に聞くと、サーモスのように枠がなく、ハンドルで開けるタイプは機構的にどうしても入ってしまうとのこと。
玄関のスライディングの引き戸は意外に気密性が高く、勝手口のガゼリアはモヘヤの辺りから結構入ることが分かりました。
試験の結果C値は0.77cm2/m2。
C値1.0程度出れば良いかなと思っていたので、ほっとしました。
プラスターボードの2枚目を張ると0.7を切るくらいは出そうです。
試験の方にも外壁にパネルを張らずにこの数値が出ればなかなか良いとのことでした。
工務店とも共通意識も持てこれからの施工にまた活かしていきたいと思います。
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