高松市内にある栗林公園内の掬月亭に行ってきました。
湖に浮かぶような回遊式の数寄屋建築です。
建具は毎朝、一本の敷居を滑らして開け放たれます。
庭と一体となったような室内。
柱の割り付けもとても軽快な印象。
天井は和紙が貼られていて、光を柔らかく室内に呼び込み、和紙が重なった部分が目地となり立体感をつくっています。
床の間の井桁の菱格子を透かして縁と庭への一体感を得ています。
村野藤吾もプリンスホテルや帝国ホテルでデザインを取り入れたのだそうです。
お抹茶と紫陽花にみたてた和菓子を頂きました。
建具が回転するコーナーのディテール。
建具の寸法を測ると30cmほど建具を持ち出して回転させるよう。
雁行配置しながら、庭へと最大限に開放する間、その前室として庭の景色を切り取る間。
それぞれの特徴が内外に整理されていて気持ち良いです。
主従関係がないほどに一体となった建築と庭の関係。
重厚な屋根と華奢な柱。
その反する関係が透明性を感じる美しい建築でした。
香川に行く際は是非立ち寄ってみてください。
-設計工房フウカ-
奈良県生駒市を拠点に主に住宅設計を中心に活動する一級建築設計事務所。
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