先週、生駒市のある老人ホームにHUGをするために建築士会生駒支部の活動としてお手伝いに行ってきました。
HUGとは何か。
H=避難所、U=運営、G=ゲームの略です。
日本は世界有数の地震国です。
実際、震災や災害が起きた際に避難所での生活を強いられるケースも考えられます。
もしあなたが運営側になった際、どういったことが起こり、それに対応していくかという模擬体験的なゲームです。
ある学校に避難してきた人や動物、報道やボランティア、物資などに常に対応してきます。
カードに避難者や物資など出来事が書かれています。
そのカードがコンスタントに読み上げらられます。
運営側(ゲーム参加者)は避難者を体育館にどのように誘導するかなど考えていきます。
身障者の誘導、親を亡くした子供、ホームレス、旅行中の海外の団体客などそれぞれ条件が違い、
その都度考え誘導していきます。
インフラ関係も断たれているため、トイレが詰まったり、ではどうするかなど考えていきます。
実際起こり得ることであり、運営側の皆さんは頭を抱えながらも答えを出しながら対応していました。
何時にどのような物資が入ってくるか、ボランティア募集やニーズ調査などホワイトボードに書いて、
時系列や報告事項をまとめています。
物資なども早くても次の日に届くものが多く、それまでをどうしのいでいくかも課題です。
あるグループは体育館内の避難者のリスクをホワイトボードの裏にまとめていたりしました。
さすが介護士さんの集まりだなと感心させられました。
各グループに特徴が見られて興味深い内容でした。
ゲームが終わると、各グループにどういったことに困ったか、どう対応すべきだったかとなど議論して頂き、発表してもらいます。
皆さん、思ったよりペットの多さに困惑されている様子でした。
ペットの大きさや種類、盲導犬はどうするかなども議論になりました。
これが正しいという対応はありません。
避難所の起こり得ることがどんどんと押し寄せ、疑似パニックを体験するのがとても重要だと思います。
各自治体などでも取り組んでいるところもありますので、お近くでされている際は参加されては如何でしょうか。
-設計工房フウカ-
奈良県生駒市を拠点に主に住宅設計を中心に活動する一級建築設計事務所。
土地探し、新築・リフォームの注文住宅の設計、店舗デザインまで。
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