今日は奈良をつなぐ家づくりの会でもお世話になっている桜井の泉谷木材商店さんに伺いました。
目的は九条の整骨院と三条の家の構造材のチェックと化粧柱の選定です。
上の木は整骨院の杉の梁材です。
中温乾燥(60℃程度)で10日ほど乾燥機に入れて含水率を下げていきます。
天然乾燥、中温乾燥、高温乾燥など木を乾燥させる方法がありますが、
中温乾燥の特徴は色つやを残しながら含水率を下げれることが特徴です。
これからモルダーをかけてもらいより美しくなっていきます。
含水率を測るとおおよそ12~13%でした。
うまく調整して乾かしてもらっていました。
こちらは桧で土台になるものです。
こちらは泉谷材木商店さんの特徴である桧のダブルスリットの柱です。
おおよそ含水率を12%ほど。
両面にダブルスリットを入れることで変形を少なく乾燥させることができます。
一般的には一本大きな背割りをいれるのですが、変形も大きく、背割り部分の金物の取付の難しさなどがあります。
そのあたりの問題をうまく解決できているのがダブルスリットの柱です。
泉谷さんはモルダー掛けを2回されるそうで、より精度の高い美しい柱をつくられています。
こちらはモルダーという機械です。
この機械で曲がった材料などをまっすぐに製材します。
冶具を変えることでフローリングの本実の加工ができたりします。
泉谷さんといっしょに菅生銘木市場さんに伺って三条の家の杉の磨き丸太を選びました。
肝心の選んだ写真を取り忘れてしまいましたが、上棟時のアップしたいと思います。
床柱も見せてもらいました。
右からコブシ、ツバキ、サクラ、コガという珍しい柱も並んでいました。
こちらは錆丸太。茶室の垂木に使われたりします。
ヒノキの柾目板です。
主に建具や枠材に使われます。
吉野のヒノキは色も目の細かさも本当に素晴らしいです。
板材も並んでいます。
整骨院のカウンターやベンチの材料もまた選びにきたいと思います。
帰りに整骨院の現場に寄ると配筋工事が進んでいました。
一人でされていましたが、もうスラブを組んでおられました。
明日からは内部の型枠工事と配管工事がはじまります。
-設計工房フウカ-
奈良県生駒市を拠点に主に住宅設計を中心に活動する一級建築設計事務所。
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