王寺の家です。
引渡しが終わりました。
植栽工事を残すばかりです。
王寺の家は新興住宅地の一画に建っています。
道路面と土地に50cm~100cmほど高低差があります。
高低差の低い部分からスロープで玄関までアクセスするようになっています。
外壁はガルバリウム鋼板と杉板にウッドペイントの構成です。
道路面のファサードには極力開口部を少なくして、シンプルな顔をしています。
2階の引き違い窓に桧の十字格子を入れ、ガルバリウム鋼板の固い印象を和らげ、愛嬌のある印象にしています。
アプローチ部分です。
1.5mの軒下空間は雨から守り、玄関へ迎えてくれます。
玄関廻りにはポストや傘掛けと荷物掛けのバーを集約しています。
玄関からリビングに入ると南側の景色と日光を取り入れています。
軒の出により、夏は日差しを入らないよう、冬はたくさん日射を取り入れるようになっています。
景色を見る部分はFIX窓とし、風は下の引き違いから採れるになっています。
テレビの後ろは杉板に白のウッドペイントを塗っています。
天井は桧板を張っています。
いずれも吉野の森の木です。
リビングからキッチン方向を見た部分です。
ソファーは置かずポケットスペースを設けソファークッションを置いています。
住まい手に選んで頂いた黄緑色の生地もうまく馴染みました。
床はガスの温水床暖房を採用したため、ブラックチェリーの単板の複合フローリングを張っています。
右手が玄関に繋がっています。
白く塗られたルーバーの向こうは階段になっており、家族の動きがLDKから感じることができます。
キッチンからリビングを見渡したところ。
ソファーに座って景色を見たり、ベンチにも腰かけると対面で集うことができます。
ダイニングからキッチンを見たところです。
キッチンはリビング、ダイニングともに見渡すことができます。
奥の扉の方向には洗面、浴室、トイレ、WICがコンパクトに集約されています。
キッチン背面には吊り戸とカウンターをつくっています。
以前使われていた、家電用引出を利用して組み込んだり、無印良品の収納を納めたり、利用できる部分は既製品を利用してコストバランスを取っています。
洗面室です。
今回も大工造作でつくっています。
天板はモルタル調のメラミン板を利用してコストバランスを取っています。
耐久性や掃除もしやすく、質感もうまくはまったと思います。
洗面したの棚板の間には既成の引出がちょうど入る寸法でつくられています。
2階の階段ホール。
飾り棚兼ベンチを設け小さなスペースながら、居場所にもなるような空間になっています。
寝室です。
奥のスペースは納戸になっています。
床は桧のフローリングです。
道路に面した十字格子の窓からは生駒山や北の森の風景を望むことができます。
これからどのような生活が営まれていくかこれから楽しみです。
またひとつ新しい生活の場をつくれたことに感謝します。
-設計工房フウカ-
奈良県生駒市を拠点に主に住宅設計を中心に活動する一級建築設計事務所。
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