先週末、堀田カーペットさんのオープンファクトリーに家族で行ってきました。
堀田カーペットさんは1692年創業のウールのウィルトンカーペットを特徴に生産、販売、カーペットの施工をされている会社です。
先ずはカーペットの手入れについて勉強しました。
写真はウールカーペットに水をこぼしているところです。
水を弾いて玉になっています。常温の液体であればほとんどのものを弾くそうです。
何かこぼしてしまった後はタオルやキッチンペーパーなどで押し合てて吸収させることが重要とのこと。
次は温かいコーヒーをこぼしたところです。
温かいものは浸透してしまいますが、処置はさきほどと同じようにします。
2,3枚のキッチンペーパーを押し当てていると、コーヒーを吸い取ることができました。
ここまででも随分汚れは取れましたが、一旦はここまで。
あとは毎日の掃除機で遊び毛が取れていくため、徐々に薄くなっていくそうです。
これは掃除機と見立てて爪でガリガリと表面を削っているところです。
遊び毛が取れてくると汚れが薄くなったことが分かります。
カーペットというとメンテンスがかかりそうや埃が気になるなどデメリットの印象を持つ方が多いのではないでしょうか。私もその一人でした。
ウールの特徴を理解していくと、とても優れた材料であることが分かります。
湿気を吸放出しながら調整してくれること、凹んだりした部分があってもスチームドライヤーを利用すれば復元すること、クッション性に優れ、吸音も期待できること。
ハウスダストなども表面で吸着してくれるため、舞い上がらず、毎日の掃除機の手入れできれいな空気の状態を保つことができます。
次に工場の見学をしました。
色のついた毛糸がセットされています。
全部取り換えると6000個をセットするということで、2~3日かかるそうです。
経糸が織機に入っていくところです。
下に見えているベージュの糸はジュート(黄麻)という裏面の素材になり、これもいっしょに織っていきます。
裏面の素材も接着されず織られているため、カーペットのメンテナンスで水などを使って剥がれがないこともメリットです。
カーペットの倉庫の見学です。
たくさんのカーペットが保管されています。
写真はカートで実際にどのようにカーペットを移動させたりするかを実演しています。
カーペットの種類もウールの産地やカーペットの仕上げ(ループとカット)で肌触りやクッション性、耐久性が変わってきます。
実際つくっている現場を見せて頂き、ウールカーペットの知識も得られて有意義な時間でした。
私たちも2mx2mのラグを購入して帰りました。
肌ざわりが気持ちよく、家族みんなでゴロゴロしています。
住宅の床素材としてウールカーペットも選択肢に入れて、これから考えていきたいと思います。
-設計工房フウカ-
奈良県生駒市を拠点に主に住宅設計を中心に活動する一級建築設計事務所。
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