構造の耐力面材を検討しています。

吉野石膏株式会社の担当の方が来て下さり、いろいろご説明頂きました。

検討しているのはタイガーEXハイパーという硬質石膏板の面材です。

EXボードという商品もあったのですが、重量も重く、壁倍率も最大で2.3までしか取れませんでした。

EXハイパーは標準仕様で2.7を取得しています。

重量も一枚あたり5kgほど減りました。

私の設計の場合、外壁に木やガルバリウム鋼板、左官を使います。

木とガルバリウム鋼板は下地にに準不燃材（表面に防水処理を施したもの）を貼る必要がでてきます。

今まではダイライト／DAIKENやあんしん／ニチハなどを下地に使用して耐力及び防火もクリアさせていました。

もう少し透湿抵抗値も良く、価格的にも良いものがないかなと調べていたところ、EXハイパーに当たりました。

EXハイパーの透湿抵抗値は0.65。

構造用合板の透湿抵抗値から比べると12.5倍ほど透湿しやすい素材になります。

外部につかうため防水上はどうかという心配がありますが、

色水につけたサンプルを見せて頂きました。

左は一般的な石膏ボード、右はEXハイパー。

真ん中で割ってみると、EXハイパーは石膏部分はほとんど小口から吸っていません。

防カビ性能も付加されています。

釘が一般的なZ釘ではなくNZ釘の指定であることと、釘ピッチが外周@75、中間@150と少しピッチが細かいことなど、気を付ける点もありますが、優れた材料だと思いますので、採用に向けて、工務店の意見なども聞いて進めていきたいと思います。

 

-設計工房フウカ-

奈良県生駒市を拠点に主に住宅設計を中心に活動する一級建築設計事務所。

土地探し、新築・リフォームまで注文住宅をお考えの方はお気軽にご相談を下さい。

〒630-0212 奈良県生駒市辻町８８１−１１ クレスト パーク 東 生駒 101