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FUUCA ARCHITECTURAL DESIGN

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大和郡山の家

奈良県北部、大和郡山市内の昭和50年代に開発された市街地に建つ妹夫婦とその子供のための住宅です。

東側の道路面に駐車場と玄関、和室を配置してプライバシーを確保しながら、周辺に対しては自然な外構計画としオープンな雰囲気としています。
道路側へは圧迫感を少なくするため、手前は一層のボリュームとし、そして全体に横の広がりがあるため建築の高さは低くおさえることを心がけました。
道路面の60cmの高低差を利用し、内部のフロアレベルを変えることで変化に富んだ空間構成を実現しています。

東の玄関土間、和室のセクションは陰影を感じれるような空間、西側は居間、食堂、キッチンのセクションはポカポカと陽だまりを感じれるような空間になっており、開口からは土地の最大の魅力である矢田丘陵と生駒山を望むことができます。田園風景、山並みが四季折々の表情を一年を通して見せてくれます。

動線は階段とモルタル塗りの収納コアを中心にそれぞれのスペースを配置し、回遊動線として、それぞれのスペースをコンパクトに繋げています。

外壁は漆喰と長野県産の唐松、構造やフローリング等には奈良県産の杉・桧を使用し、積極的に国産材でつくることとしました。

屋根にはソーラーパネルを備えています。

  • 設計期間:2012年9月~2013年2月
  • 竣工:2013年11月
  • 所在地:奈良県大和郡山市
  • 構造規模:木造2階建て
  • 敷地面積:182.81m2
  • 建築面積:101.72m2
  • 延床面積:124.06m2
  • 施工:中村工務店
  • 造園:グリーンスペース
  • 写真:329Photostudio
  • 建築費用:2000-2500万円代

〔お客様の声〕

夫婦でアパートに3年住み、いずれは家が欲しいなと話していました。子供が生まれ、そろそろ本格的に考えようかと思った時にタイミング良く兄が独立をし、家の相談をしたのが始まりです。子供の頃から大工である父に家を建ててもらうのが夢があり、兄が設計士になり二人に家をつくってもらうということはとても自然な思いでした。

兄には土地探し、銀行選びから参加してもらいました。最初に見つけた土地でプランと資金計画をつくってもらい、銀行を訪ねたところ自分達の想像以上に返済額も高いものでした。土地をどのくらいの金額でおさえればいいのか、ボーダーラインも掴むことができました。プランについても大きさや考えが前もって把握することができて良かったと思います。それから少し時間が経ち、今回の土地が見つかりました。その時は前回の予行演習をしていたので、とてもスムーズに土地を決めることができました。

設計中はライフスタイルやどの位の収納量を持って生活するのかなどをたくさん話をしました。「ここをもっとこうしておけば良かったな」と思うことは生活をしていてありません。ダイニングやリビングからは矢田の山並みや水田が見え、四季を身近に感じることができます。家の植栽も新緑や紅葉、実をつけたりなど、私たち夫婦も子供もその変化に興味を持って接しています。家の中にいろいろな段差や天井の高さがあり、場所ごとに変化がある家になったと思います。大きな三和土の土間では子供が三輪車をこいだり、ままごとをしたり、私はDIYをするスペースにも使っています。とてもお気に入りの場所です。
家が完成して2年が経とうとして床や天井などの木が飴色になっていい色になってきました。これからの家の変化も楽しみです。

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