本日のメインはヴェネチアビエンナーレ。
2年に一度、ヴェネチアで建築最高峰の展開会が開かれています。
世界中の著名、若手建築家の展示が集まる建築万博のようなものです。
ビエンナーレ会場はジャルディーニとアルセナーレに分かれていてます。
写真はジャルディーニのメイン会場です。
メイン会場のファサードと内部空間の導入まで写真にある小さなレンガを積んだような壁があるのですが、これは建築の主要材料でもあるプラスターボードの端材を積み上げたものです。
端材も使い方次第で良い表現になります。
建築端材の使い道として考えさせられました。
今回、金獅子賞(この展覧会のゴールド賞のようなもの)を取ったパラグアイのガビネト・デ・アルキテクトューラの展示です。
レンガという今まで積んで使う素材からアーチを実現することで、新たな技術と空間の実現を可能としています。
ジャルディーニには各国のパビリオンがあってそれを巡るのも一つの楽しみです。
一番好きだったのはスヴェレ・フェン設計の北欧三国館。
懐の深いコンクリートのルーバーが格子状になっており、光がリフレクションしながら、柔らかく落ちてきます。
吉阪隆正設計の日本館。
「en[縁]」がテーマとなっていて、ピロティー空間に縁側空間が生まれています。
今回、日本間の展示は審査員特別賞を受賞しています。
シェアハウスやアパートメント、改修、再生関係の展示が共通していて、日本の建築社会の時代性を感じる計画が見られました。
新しくできたオーストラリア館には内部にプールが出現していていました。
カルロ・スカルパ設計のヴェネズエラ館へ。
当時あったエントランスの回転扉は撤去してみることはできませんでした。
スカルパ特有の窓のデザインや素材の使い方をみることができます。
空や緑を大胆に取り込むスリット窓。
すべてを取り込むよりも壁と天井をスリットで切り取ることによって、内外の関係性を考える空間になっていると思います。
アルセナーレの展示会場へ移動。
建築家が素材の探求し建築をつくりあげるような、素材関係の展示が多く見られたような気がします。
ピーターズントーのロサンゼルス美術館の展示。
ボリュームが持ち上げられせり出しています。
ピーターズントーにはめずらしい曲線的なフォルムです。
ルイ・ヴィトンでやっているフランク・O・ゲーリー展へ
ルイヴィトン美術館の計画の展示です。
氷山のような建築。
様々に変わっていく、計画の様子が見られて興味深いです。
パリに行く機会がまたあれば見てみたいです。
一夜明け、ヴェネチアからニースへ向かいます。
-設計工房フウカ-
奈良県生駒市を拠点に主に住宅設計を中心に活動する一級建築設計事務所。
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