10/4 今日は教会巡礼の日。
ミュールマキ教会
設計:ユハ・レイヴィスカ
竣工:1984年
Uomatie 1
月-金 9:00-14:00
近郊列車 M番線 Louhela Kippsta駅下車すぐ。
切符は列車の中でも買えます。中央駅から4.5€。
振り返るとこの日がこの旅で一番衝撃を受けた一日になりました。
とても楽しみにしていた教会のひとつ。
9:00に到着し、どうやら一番のりの様子。
低い天井の導入部を抜けると、そこにこの空間が待っていました。
この何日か曇天模様。少し憎いですが、感動するには十二分な空間でした。
中ではミサのピアノの練習をしていて、音色が一層、気分を高揚させます。
内部は白で統一されているのですが、壁も天井もレイヤーをいくつも重ねていて、
ルーバーの使い方も幾種類も使い分けながら、とても豊かな奥行を感じます。
木漏れ日の差す森の中にいるような、そんな奥行き感を受けました。
全体としてなかなか掴めない抽象度。
横から柔らかい光が奥行を持ちながら差し込んできます。
上段から見たところ。
照明はとても軽やかで舞っているようでした。
天井と壁のレイヤーの重なり。
教壇の反対側(東側)を見ると木々が見える。
建築も上方向へのデザインが強調されて森とリンクしているようにも見えます。
東側の外観。
白樺の木と建築が共存しているかのように感じます。
光の入り方、遠近感や奥行きなど、森の要素を感じるような建築でした。
正午くらいの光が一番良いようです。
また訪れたい建築です。
グッド・シェパード教会(Pakilan Hyvän Paimenen kirkko)
設計:ユハ・レイヴィスカ
竣工:2004年
Palosuontie 1 00660 Helsinki, Suomi
54番線のバス Malmi行き Sysimiehentie Kolarvagen 2304 下車徒歩10分
(詳細は中央駅地下のヘルシンキ交通局 hslで聞かれた方が良いかと思います。)
ミュールマキからいくつか駅を戻り、市バスに乗り換え、グッドシェパード教会に向かう。
あまり情報もなく、なんとなくこの辺で降りればいいかなという感じで行って見たのですけど、
一つバス停を降り過ごしたみたいで、しかもバイパス道路で降れ、住宅街を一時間程度彷徨うことになります。またこれも旅の醍醐味ということで。
住宅街で何人か教えてもらいながら、進むわけですが、
地元ではやはり有名なようで、近づくに連れて教えてもらう返答も具体的になってきました。
ミュールマキ教会よりが線的な光であれば、こちらは多角的な光のイメージ。
先ほどと同様に森のメタファーを感じるし、ミュールマキよりも光が細かったり繊細さがより強い分、純度が高い空間に感じる。人の手がまだ入らない、もののけの森のイメージといった感じでしょうか。
アクリルブロックが壁に光の波紋を映しています。
壁の裏側にペイントされた板が釘打ちされていて、グラデーションした光を反射させています。
階段部分の壁の重なり。
外観。
スリット窓とハイサイドで構成されています。
太陽高度が低いのもあって、こちらではトップライトよりハイサイドの方が効果的に良い光が得られるのでしょうね。
外壁は赤と白のレンガの組み合わせ。
-設計工房フウカ-
奈良県生駒市を拠点に主に住宅設計を中心に活動する一級建築設計事務所。
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