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フィンランド ヘルシンキ⑦

10/4 午後より。グッドシェパード教会からマルミへ移動。

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マルミ教会
設計:クリスティアン・グリクセン
竣工:1980年
Kunnantie 1 ,Helsinki
近郊列車 I,K,N,T Malmi下車、徒歩10分。

レイヴィスカの教会とは打って変わって、対照的な教会。
内外ともレンガのテクスチャーの温かみのある教会です。
詩的、芸術性、静寂がレイヴィスカのイメージとすると、
こちらは日常、ヒューマン、温かみのイメージがします。

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中庭のような空間に引き込み内部に入る。
扉はちょっと閉鎖的。その分上のガラスの透明感が活きています。
右に見えるボリュームがサブホールにあたる部分。
奥がメインの礼拝堂。

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エントランスを振り返ると、中庭の木々が見える。
明るいエントランスホール。

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教壇の上のトップライトとスリット状の窓から光を落としています。
それ以外は光は抑えていて、光と影のコントラストが強い空間になっています。
六角形の照明がきれいです。照明も抑え目で3つしかない。

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水盤に上からスリット状の光が落ちます。

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サブホール。
天井のうねりがアアルトのヴィープリ図書館のようです。
暗い分、中庭の木々が映えます。

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VILLIA DAYCARECENTER&LIBRARY
設計:ユハ・レイヴィスカ
竣工:1991年
Päijänteentie 5,Helsinki
トラム 7A、7B Päijänteentie下車すぐ。

デイケアセンター(保育園?)と図書館からなる建築。
中央に中庭がってそれに向かい合うように2棟が建っています。
こちらは図書館棟。
こう見えて、実は木造です。素晴らしく豊かな空間です。

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道路側がブラウジングコーナーになっていて、縦長の窓から道を歩く人が見えたり、
街の雰囲気を感じることができます。
ヤコブセンのスワンチェアなんてとても贅沢ですね。
中庭側のハイサイド窓も空との距離が近く、とても効いています。
この空間は本当に居心地が良いです。

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中庭側に進む連れて天井が低くなっていき、親密な空間になっていきます。
それにしてもレイヴィスカのつくる天井はとても美しい。
ハイサイドから外の緑が見えます。

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中庭をみたところ。
天井が低くなり、自然と中庭に視線がいく。
奥に見えるのがデイケアセンター。
架書の展示方法がもう少し良ければもっといい図書館に感じそうです。

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ヴィーッキ教会 VIIKIN KIRKKO
設計:JKMMアーキテクツ
竣工:2005年
Agronominkatu 5 00790 Helsinki
市バス57番、68番 Agronominkatu 3481 下車すぐ。

注目されているJKMMアーキテクツの教会。
ヴィーッキ!!教会。なんだかビックリマーク二つくらい付けたくなっちゃいます。
外壁は木を挽いた下見板張り。
ピーターズントーのベネディクト教会のあれです。
竣工7年経つと木も退色してグレーかかっています。
ベネディクト教会見たときはまだここまで退色進んでいなかったけど、やはり張り替えているんだろうか。
この見える扉が木のレゴブロックを重ねたようですごかったです。

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少し丸みをおびたボリュームを抑揚をもちながら配列しています。

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礼拝堂。
外壁を斜めに少し振り、サイドから光を取り入れる教壇。

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集成材とスチールの接合方法を使いながら吊り構造のような大空間をつくっています。
地窓の奥に緑と水盤が見え、後ろのハイサイドが吊り加工を浮かし出すような構成になっています。

 

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帰りにアラビアに寄るも手ぶらで帰路。
アカデミア書店でユハレイヴィスカの本を購入する。

明日は、エスポー、アアルト大学へ行きます。

 

-設計工房フウカ-

奈良県生駒市を拠点に主に住宅設計を中心に活動する一級建築設計事務所。

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