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フィンランド ヘルシンキ⑧

10/5 アアルト大学とエスポー周辺へ。今日はあいにくの雨。

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アアルト大学・図書館
設計:アルヴァ・アアルト
otakaari 1,Espo
Otnäsvägen 9
カンピのバス停から102,103番で15分
中央駅から194,195番で20分

大学に人の名前が採用されるなんてすごいことですね。
アアルトってユーロ紙幣の前にはフィンランドの紙幣の肖像にもなっていたようです。
扇状の変わった形の建築。
中は講堂になっています。
天気が良い日には段状になった部分でおしゃべりしたり、ご飯食べたりするんでしょうか。
朝も早いこともあって、学生もまばら。
昨日、同じホステルで泊まっている人が勉強しているのを見た話を聞いたけど、
学生の目つき、本気度が日本と全く違うらしい。
倍率も高いのもあるが、みんなもくもくと手を動かして作品をつくるらしいです。
なんかそんなことを聞いてきたので、少し背筋がしゃんとします。

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講堂の内部。
光が直接入らないように一度クッションさせて内部に取り入れています。

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背部の間接照明。
空間全体が一連の流れでつくらています。
素材の使い方もエッジにRをつけるあたりもきめ細やか。

 

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オタニエミ礼拝堂
設計:カイヤ&ヘイッキ・シーレン
竣工:1957年
Jämeräntaival 8  Espoo, Suomi
アアルト大学から東に10分ほどあるいた森の中にあります。

ひっそり森に佇む教会。
工科大学の学生が寄付金を募り建設した教会とのことです。
とても簡素ながらコンパクトでとても明快。自然の連続性を感じます。

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この教会で特徴的なのは、十字架が外にあるということ。
今日は雨で濡れているし、冬は雪が積もるでしょうし、自然の移ろいを感じさせてくれます。
窓の取り方がとてもきれいです。
南側のハイサイドからたっぷり光を入れ、北側の十字架のある窓からは、風景を切り取るように開口されています。

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南側のハイサイドを見る。
トラスの構造のようになっていて、スチールのロッドへ引っ張りを支えています。
木構造の一部に照明を組み込んでいるあたりがすごい。

それから徒歩でタピオラへ向かう。

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どこかで見たこの集合住宅。
タピオラと言えばアアルトなどの建築家が集合住宅やホテルなどを設計している。
どうも思い出せない。
リズミカルなうまく高低がついた集合住宅群。
散策気分を削ぐこの雨がにくい。。。です。

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タピオラ教会
設計:アールノ・ルースヴォリ
Kirkkopolku 6

内外のコンクリート剥き出しの無機質な教会。
その分、光と空間を強く感じます。

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上から光の砲が十字架と水盤に落ちています。
暗闇があるがゆえ、とても活かされている。

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あとは、うしろからどんと光をいれています。
巨大な空間、包む暗闇、射す光。
この度見たことないある種のパンチ力を持った教会でした。

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タピオラ文化センター
設計:アルト・シピネン
竣工:1989年
Kaupinkalliontie10
タピオラ教会からすぐです。

図書館は会議場などが入る複合建築。
雨のせいか、どうも活気がない。
中に入ると図書館には少し人がいるけど、どうも活気がない。
中心部にしてはどうも活気がない。
歩き疲れてお腹が減ったのか、僕のアンテナも全然反応しない。
どうもこの湖を囲むように文化センター、教会、水泳場、ホテルが建設されているようです。

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WeeGee  EMMA
ウィージー/エスポー現代美術館
1966
アールノ・ルースヴォリ
Ahertajantie 5, Espoo

先ほどのタピオラ教会と同じ建築家。
もともと印刷工場だったようですが、リノベーションされEMMAなどいくつかの美術館がはいっています。

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構造のザラっとした感じやダクトのむき出し感がもともと工場だったことを感じさせます。

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マッティ・スーロネンのFUTURO。
こんなところで見れるとは知らなかった。

明日はアアルトのコッコネン邸へ。

 

-設計工房フウカ-

奈良県生駒市を拠点に主に住宅設計を中心に活動する一級建築設計事務所。

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