夏季休暇を利用して高山のフィンユール邸に行ってきました。
キタニさんで予約をしてツアーに参加しました。
お盆休暇で多いのかと思いきや、私の家族ともう一組のみ。
とてもゆったりと見学させて頂きました。
6年前にデンマークの旅行の際に本家本元のフィンユール邸を見に行っていますが、
あいにく閉館日で外からしか見れていませんでした。
日本で見れるなんて、キタニさんに感謝です。
フィンユール邸は途中で4mほど寝室が増築されています。
高山のフィンユール邸は増築前の初期の計画でつくられています。
(デンマークのフィンユール邸は確かにちょっと長いです。以前の記事をご覧ください。写真があります。)
北側の外観です。
その他の立面は内部から窓のデザインが決められていますが、この北側に関しては、
雨戸を開いた時にちょうど横の雨戸ときれいに合わさるようになっており、
外部優先で窓のレイアウトが決められています。
ダイニング部分はシンメトリーに配置されていますが、その他の部屋にあたっては、
シンメトリーや中央に配置されていません。
玄関は南北の棟の間からはいってくることになります。
右には寝室や水回りなどがあるプライベート棟が見えます。
ブルーのソファーの背面にはプランターが置けるスペースがあります。
プライベート棟は階段4段分の段差があります。
オリジナルのフィンユール邸には地下があり、ボイラー室や物干し場があったそうです。
そのため、少しスラブを持ち上げているとのことです。
外にも黄色いスチール脚のベンチがつくられています。
リビング部分。
クリームがかった天井と暖炉のレンガ。
本棚の赤の水平ライン。
照明器具の少なさ。
リビングのテントからは黄色い光を室内に呼び込んでいます。
リビングの最終地点には大きな造り付けのソファーが。
ダイニング部分。
天井には艶ありの黄土色を使い、北側の光を入れた落ちつた空間になっています。
テーブルには銅板は埋込、ポットなどを保温していたようです。
フィンユール邸はフィンユール邸の家具の素晴らしさはさることながら、そのレイアウトによる居場所のつくりかた、点在の仕方にあるように思いました。
家の全体計画も目抜きが東西、南北に通っており、外の風景につながり、
奇をてらわずこれで良いんだと思わせてくれます。
高山に行って是非デンマークにトリップしてください。
とても実りのある見学でした。
-設計工房フウカ-
奈良県生駒市を拠点に主に住宅設計を中心に活動する一級建築設計事務所。
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